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岐阜市議会だより

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岐阜県岐阜市

■岐阜市議会常任委員会行政視察報告
市議会では、市政の発展に向けた施策などを行政に提案したり、市政に対する提言などを行うため、先進的な事例や取り組みを行っている都市に出向いて直接調査・研究する「行政視察」を委員会ごとに実施しています。
今年度は10月・11月に総務、経済環境、厚生、建設、文教の5つの常任委員会が行政視察を実施しましたので、その概要をお知らせします。

■総務委員会
(1)山口県下関市(10月15日)=RPA導入に係る実証実験について
下関市では、RPAによる定型業務の実証実験が行われていました。この実証実験の効果として、処理時間の削減、事務作業の正確性などが確認できており、継続利用することで高い費用対効果を生むという結果になっていました。
また、業務の効率化により生まれた時間をより創造性の高い業務に充てていくという考え方は、大変参考になるものでした。

(2)山口県宇部市(10月16日)=「人財が宝」みんなでつくる宇部SDGs推進事業について
宇部市は、国からSDGs未来都市に選定されており、持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みが行われていました。また、平成31年4月には、市民や企業などのさまざまなステークホルダーが集い、交流する拠点施設を整備していました。本市でもさまざまな取り組みが行われていますが、持続可能な開発に必要となる固有の資源を通して地域の活性化を図る取り組みは大いに参考になるものでした。
(3)広島県福山市(10月17日)=まるごと実験都市ふくやま、オンデマンド交通について
福山市では、まるごと実験都市ふくやまと標榜して、新たな社会の姿を作り出すサービスなどの実証実験を推進していました。
また、高齢者など交通弱者の移動手段確保等を目的にオンデマンド乗合タクシー実証実験を実施していました。
これらの社会的課題の解決を図る取り組みは、福山市の特色ある施策であり、大変参考になりました。

■経済環境委員会
(1)福岡県北九州市(11月12日)=日本一起業家に優しいまちを目指す創業支援の取り組みについて
北九州市は、ベンチャー企業の創出・育成を重要な戦略の1つに位置付け、スタートアップ支援を進めています。国内最大級のコワーキングスペース「COMPASS小倉」をまちに開かれた創業支援施設として平成30年にリニューアルオープンし、相談機能を強化するとともに、起業家同士の交流を推進するさまざまな取り組みなどが行われていました。
本市の創業支援も、時代の変化に対応して取り組むことが重要であると感じました。
(2)熊本県熊本市(11月13日)=西部環境工場について
平成28年に供用開始した熊本市西部環境工場は、ごみの焼却により発生した電力の地産地消に努めており、余剰電力を区役所等周辺公共施設へ供給しています。竣工後すぐに熊本地震により被災しましたが、早期に復旧しごみ処理を継続するとともに、防災拠点としても活用されるなど復興に寄与しました。
本市においても、新ごみ焼却施設整備事業が進められる中、最新の施設及び取り組みを直接見ることができ、大変参考になりました。

■厚生委員会
(1)富山県富山市(11月6日)=とやまこどもプラザについて
富山市では、子育て支援の拠点施設として、とやまこどもプラザを開設していました。子どもの学習や遊び、さらには育児相談の場を提供することで子育て支援に取り組んでおり、また、駅前という立地条件やとやま南図書館が併設されていることもあいまって、まちのにぎわいを創出する一役も担っていました。
本市においても、高島屋南地区の再開発ビルに子育て支援施設を開設予定であることから、その運営方法は大変参考になるものでした。
(2)新潟県長岡市(11月7日)=子育ての駅について
長岡市では、子育ての駅と呼ばれる子育て支援施設を市内に13か所開設しており、その中の1つに、屋根付公園と子育て支援機能が一緒になった施設「てくてく」があります。施設には保育士がおり、育児相談や親同士の交流も可能であるなど、公園と子育て支援施設を併設した行政の柔軟な取り組みは大変参考となるものでした。
(3)千葉県船橋市(11月8日)=「書かない窓口」について
船橋市では、転入や転出に伴う手続きにおいて職員が市民から必要事項を聞きとり申請書などを作成する「書かない窓口」の取り組みが行われていました。これにより市民の記入の手間を省くとともに、付随する手続き漏れを防止することができます。令和3年春に新庁舎が開設予定である本市においても、今後の窓口対応を検討する上で大いに参考になるものでした。

■建設委員会
(1)青森県八戸市(10月31日)=空き家対策について
八戸市では、空き家ポータルサイトを独自で運営しています。このサイトは空き家の情報だけではなく、移住定住や起業に関する情報なども掲載されていることから、空き家の利活用希望者にとっては、必要な情報を得るための総合的な窓口となっています。開設されたばかりであり、今後、情報が充実することにより希望者の関心が高まると感じました。
(2)宮城県仙台市(11月1日)=せんだいリノベーションまちづくりについて/空き家対策について
仙台市では、公民が連携し、中心部の空き店舗などの遊休不動産の連鎖的なリノベーションを促進するとともに、公園などの公共空間の利活用を推進することで、新たなにぎわいの創出と、魅力ある都市空間の構築に取り組んでいます。
また、空き家への対策として空家等対策計画を策定し、管理不全な空き家の解消に向けて効果的な取り組みを推進しています。空き店舗などは、今後も増えることが見込まれ、それらの利活用に向けた取り組みや、管理不全な空き家の解消に向けた効果的な対策は参考になりました。

■文教委員会
(1)島根県松江市(10月10日)=松江城の国宝指定に至るまでの取り組み及び保存活用について
松江市は、市民の方々の長年の念願であった松江城天守の国宝指定のため、松江城調査研究委員会などを設置し、学術的な成果を目指した調査研究に取り組む中で、天守の特徴的な建築構造や完成年を解明し、国宝指定を実現しました。
本市においても、歴史的資産の国などの文化財指定を目指すには、調査研究による新たな知見を得ることが大変重要であると感じました。
(2)香川県高松市(10月11日)=自治会加入促進に向けた取り組みについて/史跡高松城跡の保存整備と活用について
高松市では、自治会加入率低下の課題に対し、地域、行政などが協働して諸策を検討し、取り組みを進めており、同様の課題を抱える本市にとっても参考となりました。
また、国指定史跡高松城跡については、天守の復元を目指した多岐にわたる調査研究や保存整備計画の事業化を進めており、本市の史跡に係る整備などにおいても、長期的かつ多角的な視点から取り組むことの重要性を感じました。

問合せ:議事調査課
【電話】214-6237

       

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