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夢をつかめ!Road to 2020

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岐阜県岐阜市

渡邊翔太郎さん(23)愛三工業レーシング

「東京オリンピック・パラリンピック」ターゲットエイジ育成事業で今年度、新たに強化指定選手に選ばれた4選手を連載で紹介!岐阜市から世界を見据え、2020年の夢舞台を目指す選手たち。その並々ならぬ努力の裏側に迫ります。

自転車
「世界の選手と互角に戦えるパワーを」極限まで自分を追い込み、世界の頂点を目指す

自転車競技を始めたのは、高校1年生の時。自転車競技の名門校である岐南工業高校に進学し仲が良かった友人に誘われて自転車部に入部したのが競技を始めたきっかけでした。「自分から入りたかったというよりは、誘われて何となくという軽い気持ちだった」と話します。入部後は、毎日夜遅くまで練習が続く日々。「それまで自分を極限まで追い込むという経験がなかったので本当に辛かった」と振り返りますが、「入ったからには卒業するまでやり抜きたい」との一心で、ひたむきに練習に取り組みました。
周りの選手が休憩していても一人で練習を続け休み時間も練習に没頭する程の努力家。その努力が実を結び、競技開始後、わずか一年で全国高校総体に出場。1チーム4人で4kmのタイムを競うトラックレースの「団体追抜競走」の種目で優勝します。「練習はきついが、努力した分だけ結果になって返ってくるところが楽しかった」と語るように徐々に競技の魅力にはまっていきます。高校3年生の時には、ぎふ清流国体に出場し、「個人4km速度競走」で準優勝の快挙を果たします。
その後、進学した朝日大学時代には、全日本学生選手権トラック自転車競技大会個人追抜競走で優勝。全日本大学対抗選手権自転車競技大会個人追抜競走では、4分31秒686の大会新記録を樹立し)優勝、団体追抜競走でもチーム優勝の原動力となりました。
こうした高校、大学時代の成績が評価され、愛三工業レーシングとプロ契約。長距離を走破してタイムを競うロードレースにも初参戦し、実力を磨きます。プロとなり、トラックレースを続けていくのが難しい環境にある中、「これまで続けてきたトラックと、新たに始めたロードを両立したい。どちらにも面白さはあるので、自分の適性を見極めたい」と語ります。
母・三花さんが「人前で決して弱さを見せない。昔から感情をコントロールできる子どもだった」と語るように、強靱(じん)な精神力が強み。「レースではさまざまな駆け引きが必要となるが、メンタル面の強さでは負けない」と自負します。また、国内外のレースに参戦する中で、「体格の優れている海外の選手と互角に戦うには、パワー(自転車をこぐ力)で上回るしかない。持久力、瞬発力、パワーを鍛えたい」と日々の練習に励みます。
日本自転車競技連盟のトラック中距離男子エリート強化選手に指定され、国内でも期待のかかる渡邊選手。3年後の東京オリンピックに向けて、「まずは目の前にあるレースで上位の成績を収めることが目標。オリンピック出場は容易なことではない。1戦ずつ着実に成績を残し、選考に残れるよう頑張りたい」と熱い闘志を燃やします。

       

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